カゴツルベ(3/24 19:00公演)

やたら現場づいている上にWBCに必死すぎて寝不足極まりない今日この頃ですが、刀をバットに持ち替えた優勝記念公演*1に行ってきました。
風間が…風間が踊った!!!!!(※クララが立った的な)
一番好きなシーンを挙げるとするなら、宴席で身請けを断った八つ橋に安田演じる若旦那が詰め寄って風間演じる治六がもうやめてと泣き叫ぶところ。その場にいる人全員の感情が一気に渦巻いていているのが見ていてゾクゾクした。妖刀に取り憑かれたあとの安田の目がこわいこわい。あれはハマり役だと思う。こわいけど。2人の男の間で全然違う表情を見せる八つ橋役の恵麻ちゃんも(お歌がモニョモニョなことを除けば)よかったと思う。
ただ、原作も知らないし花魁の掟とかもよくわかんないからアレだけど、最後に八つ橋斬らないとだめなの?連れて逃げるわけにはいかないの?と単純にそう思ってしまった。吉原の人皆殺しにしちゃったんだからその女はもうお前のものじゃないの?と。ああそうか、それがうそをまことにできないなら死ぬしかないということなのか。だがしかし、一番腑に落ちないのは治六が大好きな旦那様を自分の手で斬ることをわりとあっさり受け入れたこと。商人にも切腹的な考え方とかあるんだろうかやっぱり。うーん。そんな感じで良くも悪くも後に残る舞台ではありました。そういう意味でも面白かったと思う。
買い付けのために上方へ向かう旦那様と治六のふたりが背格好も似ているせいかなんだか双子みたいでかわいくて和んだ。ほわわわん。

*1:かぜ気味参照