妊娠初期を振り返る

だいぶ記憶が薄れつつあるのですが、一応記録として。

とにもかくにも初期のハイライトとしては何といってもつわり。

わたしはいわゆる「食べづわり」タイプで、仕事中だろうがなんだろうが四六時中パンをかじっていたり飲むゼリーをちゅるちゅるしていたり、当時まだ事情を知らなかった両隣の席の人とかかなり不審に思ったことでしょうが、おそらく今のわたしも同じ状況に陥ったら同じことをすると思うのでそれはもう本当に申し訳ないとしか。

最終的に吐くことはなかったものの、ウプッとなりトイレに駆け込んだことは数知れず。四六時中食べてないと気持ち悪くなるわりに、全体的な食事量はがた落ちして(それまでが多すぎたっていうのもあるが)、主な栄養源はフライドポテトでした。フライドポテトならいくらでも食べれたマジで。しょっちゅうLサイズお持ち帰りで夕食にしてたあの時期。ポテト食べてそのままベッドに倒れこんで起き上がれず家事どころではなく、深夜に帰ってくるだんなさんはほぼ毎日冷凍食品のパスタを食べてました。当時はひたすら具合悪くてそれどころじゃなかったけど、今思うと文句ひとつ言わず勝手に冷凍食品食べてたのでありがたかったですね。(そもそも自分でなにひとつ料理できないのが悪いんだけど…)

会社への報告は、初診の段階で直属上司に、心拍が確認できた段階でその上の上司と業務で直接影響が出るであろう同じグループのメンバー、そして社長へ報告を済ませました。ちなみにこの段階ではまだ出産予定日も確定していなければ、医者からは「流産の兆候がある」とも言われていました。にもかかわらずそのタイミングで会社に告げることに迷いはなかったです。なぜなら

今言っておかなければ母子ともにやばいことになる!

という一心でした。それまで「日付変わる前に家に帰りつけたらラッキー」レベルの激務だったことと、ちょうど「酒を飲まないわけにはいかない」会社行事が続く時期だったっていうのが主な理由。残業の大幅削減と業務時間外の行事欠席を受け入れてもらえたのでさっさと手を打ってよかったなと思います。業務負担が減った分給料も下がったけど…世の中シビアなもんです。

あとあれだ、大事なことを忘れてました。

海外挙式をしたのもこの時期でした。9週のときだったかな、場所はグアムです。妊娠してから、あらゆる事柄をググってきたわたくしですが、発覚したとき一番最初にググったことは「妊娠 海外挙式」でした。検索した先で目に飛び込んでくる手厳しい言葉の数々。不安定な時期に海外だなんて自覚が足りないとか、母親になる資格が云々とか。

やっぱりダメって言われるかなーと不安になりながら医者に尋ねたんですよ、「グアムに行く予定があって…」と。そしたら「別に問題ないですよー」とあっさり。「もちろん出血とかそういう異常が出たときにはドタキャンってことになっちゃうけどね」という補足付きではあったものの、あまりのあっさりぶりに逆に戸惑うくらいで。日本でイライラカリカリ仕事してるよりも1週間会社休んで海外でのんびりする合間に結婚式する方がどう考えても心身ともに負担少なくね?!っていう思いと医者の言葉でグアム行きを決断しました。無事に式が挙げられて本当によかったです。あくまでも結果論だけどね。

話は逸れますが、妊娠(だけじゃないかもしれないけど)に関するあれこれで医者が言うことって人によりまちまちというかポリシーがそれぞれというか、友達の話を聞いたりネットで調べたりしたこととわたしが医者に言われたこと違うんだけど?!みたいなことが結構あるなーという印象があります。体重とか食事管理のあたりが顕著だと思う。

だからわたしがもし違うクリニックに行っていたら医者から同じ回答は得られていないかもしれないし、だとすると結婚式も挙げられなかったかもしれないし、あらゆる巡りあわせがかみ合って今があるんだなということを改めて感じています。

ちなみにグアム滞在中も相変わらずつわり三昧でポテトチップスばっかり食べてた記憶なんですが、挙式の日だけは体調がわりと良くてパーティの料理もだいたい食べられたし、一緒にがんばってくれた腹の中の新メンバーには本当に感謝。